【深刻な砂漠化・干ばつ化 問題】
砂漠化・干ばつ化が特にひどい地域として有名なのは、「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸東部地域(エチオピア、
ソマリア、ケニアなど)です。2020年10月頃から3期連続の干ばつに見舞われ、過去40年で最悪の事態となっています。
この地域で暮らす約330万人のうち、180万人以上は幼い子供達と言われています。水は枯れ、大地はひび割れ、家畜は死に、
農作物の生産は極端に低下しています。ロシア・ウクライナから小麦を70%近く輸入に頼るエチオピアは、紛争によりその
輸入量が減少し、干ばつの影響とともに食糧危機は深刻化しています。
下記の数値からも輸入に頼っている割合が年々増大しているのがわかります。
エチオピア 貿易収支
1992年 / 輸出1億7千万USD – 輸入8億4千万USD =▲ 6億7千万USD
2022年 / 輸出39億7千万USD – 輸入186億6千万USD =▲146億9千万USD
(主要輸出品:コーヒー、豆類、油糧種子、金など / 主要輸入品:小麦、天然ガス石油、機械など)
日本は、エチオピアの主要品件であるコーヒーを輸入しておりますが、このままでは今後入手が困難となる可能性があります。
干ばつは、アフリカなど乾燥した地域だけではなく、アメリカ、フランス、オーストラリア、中国など先進国地域でも見られ、
食糧の日本への輸入の影響が拡大していくかもしれません。
【世界環境デー】
1973年、国連総会にて制定され、環境に関する最大の国際デーとして国連環境計画 (UNEP) が主導する「世界環境デー」は、
毎年6月5日と制定されています。世界中の政府・企業・学校などから何百万人もの人々が参加し、地球の未来を守るために
環境問題の解決や保護について、考え・行動する日です。
今年、砂漠化・干ばつ化は「世界環境デー」のテーマとして挙げられており、人類の大きな課題となっています。
UNEP 2024年のテーマ:「土地の回復、砂漠化の阻止、干ばつへの耐性の構築」
「人類による環境破壊」 その影響は砂漠化・干ばつ化のみならず、気候変動、生態系破壊など目に見えて日々深刻化しています。
これらを阻止し、自然・資源・生態系を保護していかなければなりません。
弊社は「タンザニア ポレポレクラブ」へ使用済み切手を提供し、「世界遺産 キリマンジャロ」の植林活動
(切手100g=苗木1本)の取り組みに、社会貢献の一環として協力しています。