2021年12月1日

ダイナトロン 環境活動 2021.12

マイクロプラスチック汚染(5mm以下~ナノサイズまでの微細なプラスチック)

日本近海でのマイクロプラスチックの量は、世界平均の27倍にも相当するという調査結果があります。
この海域では、開発途上のアジア諸国による経済活動が原因か?プラスチックごみの排出量が多い国が多く、
対馬海流黒潮にのって運ばれてくると考えられます。

海洋だけでなく、空気中、海上、道路の表面など至る所にある廃プラスチックは、プラスチック粒子に細分化
されて海面を漂い、波や風によって空気中に投げ出され、世界各地の大気中を浮遊しているとも言われています。

水道水、ペットボトル入りの飲料などには多くのマイクロプラスチックが混入し、人は平均すると毎年100,000粒
のマイクロプラスチックを摂取しています。

重量にすると1ヶ月で21g、1年で250g。1週間ではなんど、クレジットカード1枚分を摂取していることになります。
プラスチックが人体に与える影響は、いまだ確かなことはわかっていないようです。2017年ロンドンの研究者は、
人が摂取したプラスチックは徐々に体内に蓄積され、有害な影響を及ぼす可能性があるとした論文を発表しました。

世界各国の政府や企業でプラスチックの削減を目指す動きが活発化しています。このほど日本政府は事業者に対し、
プラスチック製品削減を義務付ける、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」が閣議決定しました。

 

企 業 の 取 り 組 み

・スターバックス・・脱使い捨てプラスチックの取り組みを強化する方針を発表。店舗での使い捨てストロー
          はすべて紙製へと切り替わる。年間約2億本分のプラスチックストローの削減に繋がる。
・マクドナルド・・・2016年より、アイスコーヒーのカップをプラスチックから紙に変更。プラスチックバッ
          クの削減。ハッピーセットのおもちゃリサイクル。回収されたおもちゃは商品を提供す
          る際に使用するトレイに再生される。
・イケア・・・・・・2030年までにイケアの製品で使用されるプラスチックをリサイクルプラスチックか、
          再生可能なプラスチックにします。イケアレストラン、カフェで使用するプラスチック
          製品も再生可能資源100%のものに替わります。
・米ディズニー・・・自社が所有、経営するすべてのテーマパークやリゾートなどから、使い捨てのプラスチ
          ック製ストロー、マドラーを撤廃する。これにより、年間1億7500万本いじょうのスト
          ロー、1300万本以上のマドラーを削減できる。


使い捨てプラスチックストロー、マドラーの廃止、ショップのレジ袋の有料化、包装紙をリサイクル可能な資源
への切り替えなどストロー、レジ袋は生産されるプラスチック製品のごくわずかですが、身近なものを廃止する
ことで消費者の意識改革に繋がることも、地球環境の改善にとって大きな一歩になることを期待します。

~プラスチックゴミを削減する為のダイナトロンの取り組み~

プラスの取り組み 

・梱包材の再利用:荷物の発送は、再利用の梱包材を使用

マイナス点

・夏の猛暑でペットボトル飲料消費が増加

・社内で昼食を食べる社員が増加した結果、お弁当容器等のプラゴミの増加

多少不便でもこれらのマイナス点を少しずつ改善していけたらと思います。例えばマイボトル、マイスプーン
フォーク、お弁当の持参など。


今回プラスチック汚染を考えるうえで、下記の書籍を参考にしました。
『プラスチック汚染とは何か』  2019年6月5日 第1刷発行
枝廣淳子  著 岩波書店