外来害虫 「ニュウハクシミ」とは?
外来害虫「ニュウハクシミ」が日本各地で急速に広がっています。
この害虫は、人体への影響はありませんが、紙を餌とするスリランカ原産の外来種です。体長約1cm、無変態昆虫で
幼虫から成虫までほとんど形態的な変化はありません。
しかし厄介なのは繁殖能力で、雌が雄なしでも繁殖でき、更に1匹が3年後には約2万匹にも増殖する可能性があり、
増殖後に完全駆除することは困難とのことです。紙の素材となる本などには、体長2mmほどの小さな虫(シバンムシ)
が良く見られますが、害虫シミ(紙魚)の大繁殖により重要指定文化財(書物等)や、屏風や襖、掛け軸など食い荒ら
す危険が増しているのです。
東京文化財研究所の調査によると、日本で初めて見つかったのは2022年で、当初5都道府県で確認され、2025年9月末
時点では19都道府県まで広がっていることがわかりました。
企業の機密書類も、重要な内容なものほど長年紙媒体で保管されているケースが未だに多く、一旦定着してしまうと防除
が極めて困難になるため、早期発見・早期対応がとても重要です。
「ニュウハクシミ」は負の走光性(光を避ける性質)を持っており、段ボール内は非常に環境が良いので出来る限り保管
を避け、また高い場所への保管が望ましいです。
対処として、蟻用の毒餌(ベイト剤)によって個体群が死滅に至ることが確認されており「ニュウハクシミ」には有効だ
と考えられています。
近年、電子保管帳簿法やEDIシステム導入増加からも電子化への切り替えが促され、紙媒体から電子化への早急な対応は、
企業課題の一つと言えます。

