次世代発電の主役
「猛暑による熱中症や生活への影響」のニュースをよく見かける時期となりました。
この暑さを凌ぐ一番身近な設備「エアコン」の利用が急激に増えれば電力消費量も上がります。
日本の電力消費量を月別で比較すると、4月が一番少なく(10,659万kW)、8月が一番多く(16,084万kW)(2024年参考)、
猛暑時期によるエアコンの利用が、地球温暖化にも更に拍車をかける事が懸念されます。
一方、年別で電力消費量の推移を見ると、ピークだった2007年の約1兆kWから直近では9,000億kWまで減少傾向にあります。
これは「省エネ技術の向上」も要因と言えます。ここでは、次世代発電で特に注目されそうな記事を参考にご紹介します。
これらの次世代発電の手段が国内でもより取り入れられることで、より安全で環境に配慮したエネルギーが安定供給される事
を期待します。
① 次世代型原子力発電
フランス電力公社(EDF)が建設した「フラマンビル原子力発電所 _ 次世代型原子炉3号機(160万kW級炉)」が、2025年12月
に出力100%に達して以来、初めて日本の報道陣に公開されました。
フランスでは電力量の約7割が原子力発電(全57基)で占め、次世代型原子炉3号機は「欧州加圧水型炉型(EPR)」と呼ばれ、
設計段階より安全性と発電効率において従来型130万kW級炉より大幅に性能が向上しています。因みに日本では火力発電65%、
再生可能エネルギー27%、原子力8%の割合となっています。
「EPR型の主な特徴」
・従来型130万kW級炉より、燃料消費量を17%、放射性廃棄物発生量は30%抑えられています。
・「コアキャッチャー(炉心溶融物保持装置)」と呼ばれる特殊コンクリートセラミック材料で作られた装置を搭載し、事故等に
より溶けだした核燃料(メルトダウン)をキャッチ、冷却して格納容器からの流出を防ぎます。チェルノブイリや福島原発事故
を教訓に安全性を向上させた設計です。
関西電力では福井県美浜原発において、このEPR型を含む海外の次世代型原子炉に類似する原子炉の導入を検討しており、現地
調査を始めました。

② 浮体式洋上風力発電
日本の国土は山が多く、海域が特徴的で水深60m以下の遠浅海域が少なく一気に数百mの深さになる場所もあり、風力発電では
特に「浮体式洋上タイプ」が注目されています。その機種も様々で、水面浮体「バージ型」、半潜水「セミサブ型」、円筒水中垂直型
「スパー型」など、海域に合わせた特徴を持っています。
戸田建設では、2007年より開発が開始され、2013年より環境省の実証事業として受託を受け、日本で初めて商用規模の実証機
(出力約2,000kW)による運転が長崎県五島市椛島沖で始まりました。五島列島周辺は、100m以下の水深と年間を通じて強く
安定した風が吹いており、スパー型の実証機「はえんかぜ」の導入は、大きな成果を見せ浮体式洋上風力発電事業の一歩を踏み
出しました。現在も、この実証機は海洋環境への大きな影響はなく実際に電力量の一部を賄っており、見学者増加による地域経済
にも貢献しているとのことです。2026年1月からは、参画企業と共に同種8機による発電事業が開始されています。
※今回の記事ついて、各企業様がWeb上にて公開されている内容を参考にさせていただきました。

